白銀の雪原で馬ぞり快走 開田高原・木曽馬の里で6年ぶり

極寒の木曽町開田高原にあって、かつては冬の当たり前の移動手段だった馬ぞりを走らせる光景が、末川の観光施設・木曽馬の里に戻ってきた。雪不足で実施を見合わせてきたが運行営業を6年ぶりに再開した。乗馬センター場長の中川剛さん(47)は「開田らしい寒い冬は久しぶり。満喫して」と呼び掛けている。
中川さんが10年ほど前に手作りしたそりは全長2メートル余で4人乗れる。体験では、15歳の雌馬・若菜号が引くそりで、おみやげお食事センター前の芝生広場を圧雪して作った約300メートルのコースを1周する。穏やかな陽気に恵まれた18日、木曽馬が引く馬ぞりで雪原を散策した岐阜県土岐市の家族は「滑るような感覚」と大喜びだった。
料金は大人2000円、小学生以下1500円で予約は不要。中川さんは「ここに来て陽気が若干緩んでいるのが心配。雪が解けないように祈るのみです」と話している。
毎週土、日曜の午後2~3時に行う予定で、実施の可否の問い合わせは同センター(電話0264・42・3085)へ。