政治・経済

生坂村教委のチャイルドシート無償貸し出し事業好調

生坂村教育委員会が無償で貸し出しているチャイルドシート

 生坂村教育委員会が昨秋から子育て世帯の支援策として実施している、村民へのチャイルドシートの無償貸し出し事業が好調だ。これまで月額200円で希望世帯に貸し出し、一時的な貸し出しにも有償(1回200円)で対応してきたが、無償化に伴って従来はほとんどなかった一時貸し出しの需要も掘り起こしているようだ。

 県が本年度始めた支援制度「子ども・子育て応援市町村交付金」を活用し、ベビーカーと共に無償化を始めた。これまでに子育て世代ではない3世帯から子供の帰省などに伴う一時貸し出しが相次いだ。無償化を村広報紙や秋の交通安全運動期間中で取り組みをPRしたところ、新たに借りる子育て世帯が増え「一定の啓発効果もあった」とする。
 村によるチャイルドシートの有償貸し出し事業は平成27(2015)年にスタートした。今回の無償化に伴い、自動車の座席への取り付けがより容易な新型を5基導入し、旧型5基を含む新旧計10基体制で運用している。
 村教委は一時利用の増加について「祖父母世帯が一時的に孫を預かるケースが考えられる」とし、「チャイルドシートを使わずに乳幼児を乗せて運転してしまうことがないよう、今後も利用の呼び掛けを継続していきたい」と話している。
 問い合わせは村教委(電話0263・69・2087)へ。