地域の話題

信大が学生と市民が集う広場計画 緑地のある防災拠点にも

中央広場(仮称)へ整備される駐車場跡地

 信州大学(本部・松本市旭3)は、松本キャンパス内の教職員向け駐車場跡地を、学生や地域住民らが気軽に集える「中央広場(仮称)」として整備する。緑地のある防災拠点としての一面も持たせる計画で、一層地域に開かれた大学を目指す。

 松本キャンパスの中心に位置し、面積は約1万平方メートル。周囲は高いフェンスで囲まれており、令和5年4月から空き地となっている。計画は今月動き出したばかりで、詳細はこれから詰める。環境・防災分野の研究を担う学内の組織「グリーン社会協創機構」などが中心となって進め、整備予定地にはポスターを掲示し、QRコードから利活用方法を尋ねるアンケートを取っている。これまでに「緑の芝生がほしい」、「アクティビティーができる場所に」といった意見が寄せられているといい、同機構の神田孝文特任助教は「大学の魅力の一端に触れてもらえる場所になればいい」と話している。
 計画を学外の多くの人にも知ってもらおうと、同機構は24日午後2時半~8時、整備予定地で防災や環境をテーマにしたキャンドルイベントを開く。天然素材・蜜ろうを使ったキャンドル作りや、火起こしなど防災に役立つ知識を学ぶワークショップがある。災害時でも温かい食事を提供できるキッチンカーも出店する。入場無料。