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大桑中の「立志式」 最後に 2年生 25日の本番へ練習

最後の立志式に向け練習する生徒たち

 大桑村の大桑中学校は、2年生が将来の志を立てて文字に込め発表する恒例行事「立志式」を本年度で終了する。平成18(2006)年から続いてきたが、準備に多くの時間がかかる中で授業数確保などの観点から判断した。本年度の2年生18人は、25日の最後の本番に向け練習を重ねている。

 式は古来の成人式に当たる「元服」が、中学生ころの年代であったことになぞらえる。大桑中では、中学3年生から生徒会活動を引き継いだ2年生に、大人への一歩を踏み出す自覚を持ってもらおうと始まった。
 生徒が自分たちで式の司会進行などを務める。総合的な学習の時間に当たる「三智の時間」を使い、準備を進めている。思いを込める言葉を考えてしたためる時間も含め、昨年12月上旬から取り組んでいる。
 17日は、保護者らを前に発表する本番の動きを確認し、一人一人が自分の書いた言葉や将来の決意を実際に述べた。話すスピードや聞き取りやすさを確認し、伝わりやすくなるよう練習した。
 司会進行役となる「運営委員」を暮沼潤埜さん、平田舜さんと務める松谷駿平さんは「自分の将来のことを考える機会で、終わるのはもったいとも思う。本番はしっかり役を務め、思いを発表したい」と話していた。