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管楽アンサンブル20周年 キッセイホールで演奏会

カラフルな舞台演出が施された、結成20周年記念の演奏会

 吹奏楽団・県松本文化会館付属管楽アンサンブル(岩淵美奈団長)の結成20周年を記念する定期演奏会が19日、松本市水汲のキッセイ文化ホールで開かれた。気持ちを込めた伸びやかな音色を大ホールに響かせ、幼い子供から大人までが楽しんだ。

 映画音楽やポップスなど、幅広い分野の曲を演奏した。アニメ「ドラえもん」のジャズ風にアレンジした曲や、映画「ハウルの動く城」のメインテーマを披露。交響組曲「ハリー・ポッター(賢者の石)」も奏でた。
 未就学児も含めて気軽に鑑賞でき、子供たちは舞台を見つめたり、体を揺らしたりして音に親しんだ。松本市岡田下岡田のパート・山本麗花さん(39)は「小さな子供が聴ける曲があった。親しみやすくて良かった」と感謝した。
 県内の高校吹奏楽部OBを中心に結成し、活動が停滞した時期もあったが、定期演奏会は、この日で13回目となった。現在は約45人が所属し、福祉施設への訪問演奏にも取り組む。
 岩淵団長は「いろいろな方との縁で続けてくることができた。地域に根差して活動し、お年寄りや障害のある人、子供たちにも演奏を届けたい」と話していた。