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夢の舞台目指し歌声伸びやか 松本でOMFオペラオーディション

審査員の前で、澄んだ歌声を響かせる子供

 国際音楽祭セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)の実行委員会は18日、松本市水汲のキッセイ文化ホールで、今夏のOMFで上演するブリテン作曲のオペラ「夏の夜の夢」に出演する児童合唱団24人を選ぶオーディションを行った。合唱団は花の妖精役として3幕全てで出演場面があり、うち4人には独唱もある重要な役どころ。県内外の29人が挑戦し、緊張しながらも澄んだ歌声を響かせた。

 小学3年生から高校1年生までの子供たちが1人ずつ審査を受けた。今回のオペラの副指揮者・根本卓也さん(44)=東京都=ら3人の審査員の前で、課題曲として練習を重ねてきた「夏の夜の夢」第1幕で歌う曲などを披露。英語の歌詞で、途中で拍子が変わるなど難易度の高い曲だったが、根本さんの指揮に合わせて、どの子も精いっぱい歌った。
 根本さんは「難しい曲に一生懸命、挑戦してくれた。伸びしろを大切にしたい」と選考基準を話していた。松本秀峰中等教育学校(松本市)2年の神應真結さんは「歌うことが大好き。選ばれたら音楽の素晴らしさや魅力を松本の人たちに伝えたい」と意欲的だった。
 オペラは8月17、20、24日、まつもと市民芸術館(松本市深志3)で、OMF首席客演指揮者・沖澤のどかさんの指揮、サイトウ・キネン・オーケストラの演奏で上演される。