塩尻市役所・えんぱーく 電話転送5カ月できず... 昨夏の落雷で故障、苦情も
塩尻市役所(大門七番町)と、市役所本庁の一部機能が入る市民交流センター・えんぱーく(大門一番町)との間で、内線電話のつながらない状態が昨年8月から5カ月以上続いている。落雷の影響で双方の電話転送ができなくなり、市の代表番号に来た市民からの電話はえんぱーくにかけ直してもらうなどの手間が生じている。大規模改修から長期休館したえんぱーくは23日に再開するが、内線の復旧は新年度となりそうだ。
えんぱーくは昨年8月14日の豪雨と落雷の影響で、15年使用した電話交換機が故障、15日に使用できなくなった。通信事業者から予備機を借りて復旧したものの、市役所本庁舎の電話交換機との互換性がないため、内線電話につなぐことができない状態が続く。えんぱーくには市商工観光部、図書館本館、観光協会などが入る。えんぱーく内の部署同士の内線は問題がない。
市公共施設マネジメント課によると、代表番号には1日500件程度の入電がある。電話が転送できないことに対する苦情も寄せられ、特に観光プロモーション課が対象となる電話が多かった。本庁舎の電話交換機も耐用年数が迫っており、市役所全体の電話対応の検討を進めていたところだったという。
市の部署の大半に直通電話があるが、担当課が分からず代表番号に架電する市民にとっては二度手間となり不親切だ。新たな電話交換機の設置には2000万円程度の費用が見込まれ、新年度予算編成の検討項目に挙がる。
矢澤昭義・市民交流センター長は「ご不便をおかけしてしまい申し訳ない。もうしばらくお待ちいただきたい」とする。