政治・経済

安曇野市の新年度予算案の編成で理事者査定始まる 一般会計の規模は過去最大となる見通し

新年度予算案の編成作業で大詰めとなる理事者査定

 安曇野市で新年度予算案の編成作業が大詰めを迎えている。15日は太田寛市長、中山栄樹副市長、橋渡勝也教育長による理事者査定が始まった。一般会計の各部からの要求額は過去最大の総額約527億円で、当初予算案として過去最大だった本年度の489億3000万円を最終的に上回る見通しだ。2月中旬にも公表する。

今年は市制施行20周年の節目で、さまざまな記念行事を予定している。1期目の任期最終年の予算編成となる太田市長は市民タイムスの取材に「特に一つは20周年は意識している。とにかく分かりやすい予算にしたい。子供から高齢者まで安心して住んでいただけることを意識した編成をする」と語った。
 一般会計当初予算案の規模が膨らむ要因としては、豊科近代美術館の大規模改修や三郷東部認定こども園の移転新築など、普通建設事業費の伸びが挙げられる。さらに、10月の任期満了に伴う市長選挙と市議会議員選挙で約1億1000万円かかり、4月の診療分から実施を予定する18歳までの医療費の窓口無料化などで扶助費も伸びる見込みだ。物価高騰の影響で物件費や光熱水費が増大し、建設事業の単価も高止まりしているという。
 理事者査定の初日は財政課と政策経営課による概要説明が行われた。査定は部単位で進められ、23日の完了が見込まれている。