朝日に若い世代向け住宅建設へ 全15戸令和9年度入居目指す
朝日村は、若い世代の移住・定住促進につなげるため、あさひ保育園西側の畑地(古見、敷地面積2671平方メートル)に、新婚・子育て世代向けの賃貸型集合住宅の建設を計画している。全15戸が入居できる4棟を令和7~8年度に建設し、9年度当初には全戸の入居を目指す。村内では若い世代向けの住宅不足が課題で、村が移住・定住促進に特化した住宅の整備に着手するのは初めてとなる。
木造2階建てメゾネット(複層)型集合住宅で、各戸の延べ床面積は75平方メートル程度。間取りは2LDK。南向きで対面式のキッチンや洋室を備える。駐車場(約30台分)、駐輪場、屋外物置、宅配ボックスも整備する。2期に分けて工事を行う計画で、総事業費は約6億5000万円。国の助成金や村の財源を活用する。
村によると、村内で民間事業者が運営する集合住宅3カ所(計約30戸)は常に満員で、移住希望者に紹介できる物件がない状態が続いている。賃貸住宅整備事業は、旧おひさま保育園跡地での建設案が令和4年度に白紙になって以降懸案となっており、村がさまざまな候補地を検討し整備を目指してきた。村企画財政課は「ニーズは十分ある。移住・定住の足掛かりや地域を活性化させる場として機能させたい」とする。
村は15日の村議会全員協議会で計画の進行状況を報告した。本年度の基本設計の調整に時間がかかったことや、建設工事の人員不足を背景に当初目指していた8年度入居開始のスケジュールを約1年間後ろ倒しにするとした。