地域の話題

信大付属中の2年生 松本市の施策を提案

全国各地の施策を参考に考えた独自のアイデアを披露する生徒たち

 松本市総合計画(基本構想2030)について学ぶ信州大学付属松本中学校2年A組の生徒8人が14日、市役所を訪れ、第12次基本計画(令和8~12年度)の策定に向けた提言をした。交通や土地利用、健康推進など6分野について、全国の他地域の事例を参考に考えた独自のアイデアを発表した。

 「歴史・文化遺産の継承」を取り上げた青木葉月さん(14)は、岩手県の南部鉄器で作ったチーズフォンデュ用鍋のように、現代の文化に合わせた商品開発を提案。AI(人工知能)を使って自作した、松本てまりと松本民芸家具を組み合わせた色鮮やかな椅子の画像を示した。松本城の世界遺産登録へ、世界に誇る山岳観光地・上高地(安曇)とセットで申請するアイデアも披露した。
 生徒たちは昨年8月から、社会科の探究学習で全国7地域について学び、各地の施策を松本市にどう生かせるかを考えてきた。12月には市職員を招いてアイデアに磨きをかけた。
 市は「松本の将来を妄想し考える皆さん」を「松本ロダン界隈」と位置付けて、第12次基本計画の策定に向け幅広い意見を募っている。提案を受けた市総合戦略室の藤井昌浩次長は「若い人に興味を持ってもらいうれしい。皆さんの意見は担当部署にしっかり伝えたい」と感謝した。