小正月の伝統行事「おんべ祭り」 松本の北花見で1年の無事祈願

松本市内田第5町会の北花見で14日、小正月の伝統行事「おんべ祭り」が行われた。住民11人と内田保育園の年長児21人が参加。華やかな飾り物を作って柱に取り付け、道祖神の脇に立てて無病息災や五穀豊穣を願った。
参加者は町内公民館に集まり、青竹にひもやのりで鮮やかな色紙を付け、2種類の飾りを対象世帯分の26本ずつ用意した。子供たちも紙を切る作業を中心に手伝っていた。完成した飾りを手に道祖神まで移動し、柱にくくりつけるとロープを掛けて慎重に引き起こしていった。
20日の朝までつじに立て、外した青竹の飾りは各戸に配布して1年間魔よけとする。今年のまとめ役を務めた赤羽保さん(76)は「毎年この時期の行事なので、気持ちが新たになる。1年間無事に過ごせれば」と願っていた。
内田地区の「おんべ祭り」は北花見など3カ所が市の重要無形民俗文化財に指定されている。