2025.1.15 みすず野
年明け後「投稿フォトプラザ」に届いた写真は、初日の出や雪景色、雪に輝く山々、参拝客を迎える寺社、白鳥や野鳥の姿、膨らみ始めた木の芽、各地の三九郎、あめ市のにぎわいなどさまざま。旅先の風景や建物などもある◆地元で撮影された作品は、それぞれが中信の今を記録した貴重な記録だ。「フォトプラザ」は連載が始まって10年を超えている。読者から寄せられた膨大な作品は、今とともに、昨日やおととい、あの日やあの頃をとらえた分厚いアルバムでもある◆移り変わる季節ごとの草花や風景、毎年の行事など、写真で構成する地元の歳時記ではないかと思うようになった。例えば三九郎の大きさや準備に関わる人など、少しずつ変化してきている。写真を並べてみれば、おそらくその違いが一目で分かるだろう◆3連休の最終日の夜、緊急地震速報が流れた。昨年の元日を思い出された人も少なくなかったのではないか。17日には阪神・淡路大震災から30年になる。大規模災害は、毎年同じように続いてきた人の営みを根こそぎ崩し、奪ってしまう。災害を忘れず、あらがうことはできなくても、備えだけは怠らずにいたい。