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塩尻志学館高の5人 障害者施設の窓彩る 「野原」をテーマに図案化

手分けをして絵を描く生徒

 塩尻市の塩尻志学館高校の生徒が、広丘堅石の障害者就労支援事業所・みどりが丘の玄関ホールのガラス窓に絵を描いた。美術部員とその友人の5人が、駐車場に面した縦2メートル、横3メートルの範囲に、楽しい雰囲気の作品を仕上げた。

 施設名から「野原」を想像した。風景の中で舞う幸せの青い鳥やチョウが、主役の花に集まっていく図案とすることで、人と人がつながる場であるという施設の性格を表した。図案はみんなで相談して決めた。
 現場では水性ペンで下書きをしてアクリル絵の具で仕上げた。部長の辰田菜摘さん(1年)は「いい絵だな、すてきな絵だなと思ってもらえれば。見た人が幸せな気持ちになればうれしい」と願った。
 2年前にも志学館高の美術部が同じ場所に絵を描いた。外面に描くため風雨にさらされ、傷んでしまったことから描き直すことになった。施設の目印になり、目隠しにもなる。飯沼美穂所長は「地域の皆さんや高校生とのつながりが大切。描き直してもらってありがたい」と感謝していた。