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自らの内面、創作ダンスに 市民8人が18日に松本で公演

 どこにもない、自分にしか踊れないダンス作品を市民が創作し、一人一人がソロで上演する「おどりば」が18日、松本市のまつもと市民芸術館で開かれる。踊りはダンサーの特権でなく「誰もが踊る欲求を根源的に持っている」との思いの下、市内のダンサーや振付家らが企画した。未経験者を含む10~60代の参加者8人が踊り手となって舞台に立つ。

 身体表現に興味がある人や、踊りを通して心や体に向き合いたい人を募り、3カ月かけてオリジナルのソロ作品を作る試み。松本、塩尻、安曇野各市などから小学生、古書店主、保育士など世代も肩書も違う男女が集まった。松本市内のダンサーら専門家3人をメンター(相談役)に対話を重ね、一人一人が心、体、過去に向き合いながら表現を追求している。
 メンターの一人、ダンサーで振付家の二瓶野枝さん=松本市=の思いから企画が生まれた。同じダンサーであっても、振付家の作品を踊る行為と自ら踊りを創り出す行為では「全く違う。後者にはその人その人が見えてくる」のだという。「体はうそをつかない。内側から湧き出るものを信じ、見る側もそのままを感じ取ってほしい」と話している。
 午後4時から一人ずつ作品を発表し、5時40分からトーク「おどりばのかたりば」がある。前売りは一般2500円、高校生以下1500円(当日は各500円増)。チケットは芸術館、問い合わせは制作の分藤さん(電話090・8527・5520)へ。