三九郎に願い一年元気に 松本地方各地で

3連休初日の11日、松本地方の各地で小正月の伝統行事・三九郎が行われた。だるまや松飾りを添えて高々と組まれたやぐらを燃やし、今年一年の無病息災を願った。
松本市の清水東町会と清水東PTAは、女鳥羽川の桜橋付近の河川敷に高さ3・5メートルと3メートルのやぐらを組んだ。点火時刻の午後3時には小学生や保護者、住民など約100人が集まった。子供たちがたいまつで火を付けると瞬く間に火柱が上がり、歓声が響いた。市消防団員が警戒に当たる中、火の勢いが徐々に収まると、柳の枝の先に付けた繭玉を火にかざし、頬張った。
清水小学校4年の小林由希菜さん(10)は「一年元気に過ごせるよう願いを込めた。楽しいので大人になっても続けたい」と話していた。巣山修作町会長(72)は「子供がたくさん集まってくれてうれしい。これからも地域行事が続いてほしい」と願っていた。
松本広域消防局によると、11日と12日が三九郎のピークで、それぞれ192件の届け出があった。松本、安曇野、塩尻の各市と東筑摩郡の計649カ所で行われる予定。