昇格へ熱く 悔しさ晴らせ 松本山雅が新体制発表会

サッカー松本山雅FCは11日、松本市のまつもと市民芸術館で新体制発表会を開いた。大勢の来場者が期待を込めて見守る中、新たに指揮を執る早川知伸監督は「目標はJ2昇格。それだけ」と力強く宣言。クラブ創設60周年の節目に、昨季の悔しさを歓喜に変えることを誓った。
今季のスローガンは「One Sou1 熱晴(ワンソウル あっぱれ)」。「熱」には築き上げたクラブの歴史や選手の思い、「晴」には昨季の失意を晴らす覚悟を込めた。
背番号順に入場した選手たちは、それぞれの言葉で抱負を語った。ひときわ大きな拍手を浴びた菊井悠介選手は「(プレーオフの)悔しさを一日も忘れることなく頑張りたい」との表現で、J2切符獲得への強い気持ちを示した。新加入の小川大貴選手は自身の昇格経験を引き合いに、熱いエールで迎えた約1800人のファン・サポーターに向けて「そのためには皆さんの力が必要。共に戦いましょう」と求めた。
今季は33人体制で始動している。強化責任者の都丸善隆スポーツダイレクターは「常に勇敢に戦い、最後まで諦めないで走り抜くたくましさをベースに、技術と戦術のバランスが取れたチームをつくる」と強調。攻守において主体的なサッカーをテーマに掲げた早川監督は「自ら考えて行動し、勝利をつかむまで全力で走り続けることを約束する」と締めくくった。