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AIのSF映画が全国公開 松本のアマ監督・下向拓生さんが製作秘話を披露

協力者の高橋さんと対談形式で製作秘話を語る下向さん(右)

 松本市在住のアマチュア映画監督・下向拓生さん(37)が手掛けたSF映画「INTER FACE―知能機械犯罪公訴部」が10日、全国公開され、松本市高宮中の松本シネマライツで監督舞台あいさつが開かれた。AI(人工知能)を裁く近未来を舞台としたSF法廷サスペンス3部作を2月まで連続上映するに当たり、下向さんが製作秘話を語った。

 作品はAIを起訴可能とする法律が施行された近未来が舞台。地方検察庁の知能機械犯罪公訴部に配属された女性検事を主人公に、事件の捜査が進む―。
 下向さんは塩尻市のセイコーエプソン広丘事業所に勤務する傍ら、20年近く取り組む映画作りの一環で脚本を書き下ろし、監督した。舞台あいさつは協力者で同僚の高橋優斗さん(34)と対談形式で進め、下向さんは「SFながらCGを使わない挑戦をしている」と話した。出演者の俳優・津田寛治さんとの裏話も語り「インディーズ映画で予算もないので移動は僕の車だった」「大俳優からめちゃ話し掛けられて、うれしくも緊張した」などとくだけた。
 来場した市内の男性会社員(42)は「以前から下向作品のファン。前作を上回る面白さだったので第3話まで楽しみ」と話していた。
 第1話の上映は23日まで。24日から第2話、2月7日から第3話が上映される。