中心街に子供たちの掛け声 松本あめ市が始まる

新春の商都の伝統行事「松本あめ市」が11日、松本市の中心市街地で始まった。通りのあちらこちらに商売繁盛を願う市神が祭られ、福だるまや福あめを売る子供や若者の掛け声が響いている。12日まで。
伊勢町通りでは伊勢町1丁目子供会が福だるまを販売した。5人の子供たちが露店に立ち、次々訪れる常連客らに大小のサイズや模様の違いを説明。一つ売れるごとに「ありがとうございました!」と笑顔を見せていた。購入した同市神林の神戸幸男さん(70)は「毎年買い求め、家族やきょうだいの無事を思って毎日拝む。あめ市を歩くとすがすがしいね」と話した。
本町通りでは本町こども会が販売した。就学前から売り子を務めている信州大学付属松本小学校3年の村山たんご君(9)は「喜んでもらえると最高の気持ちになる。みんなが笑顔でうれしい一年になるように」と願っていた。
12日は主要な通りが歩行者天国になる。故事にちなんだ「塩取り合戦」をはじめ、多彩な催しがある。