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安曇野市の人口 1日時点で9万5868人 前年同日に比べ381人減

  安曇野市が住民基本台帳に基づいてまとめた1日時点の人口(外国人を含む)は、9万5868人(男性4万6561人、女性4万9307人)で、前年同日に比べて381人減った。転入者数が転出者数より多い「社会増」が続くものの、死亡者数が出生者数より多い「自然減」が社会増を上回った。地域別では豊科地域だけ前年同日より増えた。
 

   昨年1月1日~12月31日の社会増は464人、自然減は845人だった。以前から社会増が続いており、認定こども園の園庭芝生化や18歳までの医療費無料化など、市が安心して子育てできる環境の整備を推進してきたことで、子育て世代の移住が多いことが一因と考えられている。
 人口を地域別にみると、前年同日より豊科は1人増えた。穂高は減ったものの、地域人口の0・1%に当たる35人の減少にとどまっている。豊科も穂高も民間の宅地造成が比較的盛んなことが理由とされる。豊科田沢では県営住宅アルプス団地7号棟の建て替えが完了し、入居者を新たに募集したことも人口増の要因となった。
 世帯数は単身世帯の増加などで右肩上がりで増え続けており、前年同日より426世帯多い4万2018世帯だった。1世帯当たりの平均人数は2・28人となっている。
 市は、令和5年度からの市総合計画後期基本計画で22年度の目標人口を8万6000人に定めた。県が実施している毎月人口異動調査に基づいており、今年は9万2500人を目標にしている。住民基本台帳人口と単純比較ができないため、同調査結果の直近である昨年12月1日時点を見ると、市人口は9万2857人で目標を357人上回っている。
 市政策経営課は「子育て環境の整備や産業団地造成などによる働く環境の創出など、引き続ききめ細かな施策の展開を図っていきたい」としている。