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移住の3人「八ドリ」結成 食や農の安全を発信へ 17、18日に上映会

上映会への来場を呼び掛ける(右から)押川さん、生田さん、大久保さん

  安曇野市の市民有志が、健康や環境への配慮につながる食や農の知識、情報を発信する任意団体「安曇野八ドリ~愛の風土プロジェクトチーム」を立ち上げた。活動の第1弾として、ドキュメンタリー映画『いただきます2 ここは、発酵の楽園』の自主上映会を17、18日に、同市三郷小倉の宿泊施設・ファインビュー室山で開く。
 

  洋菓子製造販売・喫茶店「かまどのかみさま」(三郷小倉)を経営する押川海香さん(38)が発起人だ。有機商品の量り売りなどをする「ハカルAZUMINO」(豊科)店主で管理栄養士の生田佳絵さん(41)、清掃業など梟商会(穂高)代表で、若手農業者と麻文化の復活を目指す有志の活動などを進める大久保徳哉さん(45)が賛同した。いずれも、安曇野の景観や風土に引かれ、家族とともに首都圏から移住した同志だ。
 農林水産省の推薦映画『いただきます2―』(オオタヴィン監督)は微生物や菌の働きをテーマに、農薬や化学肥料を使わない有機農業を実践・普及する生産者、無農薬野菜を給食に導入した保育園の取り組みなどを描く。安曇野八ドリは、作中に登場する有機栽培農家の吉田俊道さん=長崎県=から土づくりを学ぶ講座を今春、市内で開催予定だ。
 押川さんは令和4年の移住後、子どもたちの居場所づくりへ、広大な畑付きの自宅兼店舗を開放したり、ファインビュー室山にイベント出展をしたりするなど住民交流の場を生み出してきた。「安曇野で暮らす豊かさに気付き、地域力が上がるような知恵をみんなで共有し合いたい」と話している。
 鑑賞料金1300円(大学生以下無料)。17日は午前10時から1回上映し、授乳期の母親が来場しやすいように女性限定の枠とした。18日は午前10時、午後1時、3時半の3回上映。当日席もあるが各回定員30人で予約を優先する。問い合わせは押川さんへ電子メール(sea.scent8888@gmail.com)で。