政治・経済

生坂村の公共施設で太陽光で電力供給開始

役場の屋上に設置された太陽光パネルの電力表示

 環境省の脱炭素先行地域づくり事業で太陽光パネルが設置された生坂村の公共施設で、昨年12月から電力の供給が徐々に始まっている。村などが共同出資している地域エネルギー会社「株式会社いくさかてらす」が昨年夏頃から順次設置している設備で、再生可能エネルギー由来の電力の活用がスタートしている。

 12月1日に機器の接続工事が行われた生坂村役場では、18日に電力の供給が始まった。8日間が経過した25日現在、通算約700キロワット時の電力量が役場に供給されたといい、同社の担当は「曇りや雪の天気を考えればまずまずの数値。何より機器の正常作動を確認できてよかった」と話す。村づくり推進室も「村内で作られた再生可能エネルギー由来の電力の利用が始まった意義は大きい」とする。
 同社が国へ申請中の小売電気事業の登録は1~2月にも完了する見通し。それまでは法的に認められている、設置済みの各施設に電力を直接供給し使用料を得る業務が続く。道の駅いくさかの郷でも、今月中旬には太陽光を活用した電力の供給が始まる見通しだ。