社員食堂好評　交流の場に　松本・エーアイテック昨年１１月に開設

　省力化機器製造のエーアイテック（松本市和田）で、昨年１１月に開設した社員食堂が好評だ。社員約１００人のうち８割ほどが利用。野菜をふんだんに使ったバリエーション豊かな日替わりメニューを提供し、健康経営や新たなコミュニケーションの場に役立てられている。
　工場増築に伴い空いたスペースを改修した。シェフ２人が栄養バランスの整った料理を手掛け、サラダやスープなど野菜中心の副菜を付けたり、専用器具で揚げ物の油分をカットしたりと健康志向で、時間調整して熱々を提供している。セルフサービスのため、残飯はほとんど出ないという。
　食材の調達では卵や野菜はなるべく近隣から「通い箱」で仕入れ、野菜くずを堆肥化して自社の畑で使うなど環境負荷の軽減も意識している。
　広々とした食堂の一角には本や漫画も備える。大林泰彦社長は「会社が大きくなって取りにくくなったコミュニケーションの場に活用してほしい。飲み会を好まない人もいるので、多様な形が選べれば」と話している。