姉妹都市交流 映像で絆 大桑小に米国から返事 ビデオレター 始業式に合わせ鑑賞

大桑村の大桑小学校(小林孝基校長、104人)の全校児童は8日、3学期の始業式に合わせて、村の姉妹都市・米シェルビービル市の映像を鑑賞した。1、5年生が本年度、同市にビデオレターを送っており、「返事」として届いたものだ。両地域の交流拡大を目的に初めて試みた。
両地域は交流事業として毎年、高校生のホームステイを実施している。本年度に大桑村から同市へ訪問団が向かった昨年11月、映像も届けた。
1年生は「大きなかぶ」の劇を演じた様子を、5年生は昨年度に「ふるさとCM大賞NAGANO」の応募作として作り、審査員特別賞を受けた村の魅力紹介動画を送った。同校ALTのオニール・ドゥグラスさんらの協力で、英語のナレーションを加えるなどした。
始業式後、児童たちは会場のホールで、スクリーンに映した同市からの映像を見た。地域の自然体験型レジャー施設を紹介する3分ほどの動画で、現地の子供たちが遊びを楽しむ様子などが流れた。オニールさんが内容を訳し、その場で教諭らと読み上げた。
5年の中村恵璃さん(11)は「子供たちがアーチェリーをしていてびっくり」と現地の様子に驚き「(自分たちの動画で)きれいな水がある大桑の魅力が伝わっていたらうれしい」と願っていた。
交流事業で村の通訳をする藤原忍さん(63)=野尻=が一連の取り組みを発案・仲介した。今回生まれたつながりを継続したい考えでいる。
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木曽郡内では8日、小学校6校で3学期の始業式が開かれた。10日までに郡内全9校で開かれる予定。