生徒会の思い出語り合う 松本第一高のOB・OG集合

松本第一高校(松本市)で平成16(2014)年度から昨年度まで生徒会活動を経験したOB・OGが集う「10年の集い」が3日、同校で初めて開かれた。それぞれが行ってきた生徒会活動や文化祭「香椿祭」の思い出、成果、苦労を発表したり共有したりして世代を超えた交流を深めた。
生徒会執行役員と文化祭実行委員会の有志約50人が集い、各年度ごと動画などで当時の文化祭映像やエピソードを振り返った。生徒がより主体的に取り組む現在の生徒会の基盤になった平成27(2015)年度のメンバーは同校恒例の「一高体操」の発案や、一人一人が楽しめる文化祭を目指した取り組みを発表。当時生徒会長だった宮澤渚生さん(27)は「入学した年の文化祭がつまらなくて、生徒会活動を活発にする方法を仲間と考え実行した。それが次の世代に伝わり、今回みんなで思い出を共有できありがたい」と話した。平成28年度の役員だった花崎滉亮さん(26)は「生徒会での経験や仲間との出会いは社会人の今も大きな糧と活力になっている。これからは同窓会を盛り上げる活動ができれば」と話した。
約10年間生徒会顧問を務める細井憲市教諭は「仲間が一堂に会することで原点を思い出し、それぞれの一層の活躍や母校に携わる活動の広がりにつながれば」と願っていた。