連載・特集

2025.1.25 みすず野

 若者が「闇バイト」にはまっていく流れが描かれていた。県が先頃、会員制交流サイトのX(旧ツイッター)に、投稿していた「WEBマンガ」だ。最初のページに「闇バイトに応募した若者の末路とは-」とある◆読み進めると、本文は-きっかけは「軽い気持ち」-で始まる。どこにでもいそうな青年が、先輩に誘われて何も分からないまま「自分もやりたい」と応える。このときに先輩は言う。「まあ、ちょっと怪しいんだけど、安全対策はバッチリだっていうしさ」。そう聞いた青年が「怪しいなら、やめときます」と、もし言っていたならば...。残念ながら物語は、そうではない◆青年の役割は、被害者から直接お金を受け取る実行犯の「受け子」だった。1回やってみて、まずいことに気づいたが、もう抜け出せなくなっていた。やがて警察に摘発され、家庭裁判所裁判官から少年院送致を言い渡される◆強盗罪は5年以上の有期懲役、詐欺罪は10年以下の懲役が科されることも記されている。マンガは脅されても勇気を持って引き返し、警察への相談を呼び掛けて結ばれる。どうにか犯罪者になる前に踏みとどまることを願う。