地域の話題

竹の代わりに長芋で門松 山形のJAに登場

長芋を使った門松と来年のえとのヘビの飾りを紹介する中村部会長(左)と小原課長

 山形村のJA松本ハイランド山形支所に27日、村特産の長芋を使った門松一対と、来年のえとのヘビを表現した正月飾りがお目見えした。門松は、竹の代わりに長芋を生かして支所職員が3年前から毎年手作り。年末になると登場を待ちわびる声が寄せられるようになり、支所の年末年始の名物になっている。今年登場したヘビの飾りは、巳年生まれの生産者が収穫し、先が二股になった長芋をヘビの口に見立ててある。1月7日ごろまで飾る。

 門松には大きな規格の「優大」の長芋を活用。断面が斜めになるようカットし、もみ殻を詰めた容器に3本1組にして立て、松や南天と組み合わせた。へびの飾りは計3本の長芋を使い、二股の芋で口や顔を、少し曲がった2本で胴体を表現してある。いずれも支所出入り口に飾られ、展示初日から訪れる人たちの話題の的になっていた。
 支所の小原太郎営農生活課長が発案し、村ならではの縁起物で長芋の消費拡大や、明るく楽しい話題作りにつなげようと取り組んでいる。
 JA根菜部会の中村宏部会長は「昨年、今年と2年連続で大雨による長芋畑の被害が発生した。来年は巳年にちなんで実りいい1年になってほしい」と願っている。