地域の話題

塩尻の小学生2人がロボット大会で全国入賞 アイデア光る

ロボットを動かしてみせる古田君(左)と宮本君

 ロボット製作の全国大会に出場して入賞した塩尻市の小学生の男子2人が26日、市役所を訪れ、百瀬敬市長と赤羽高志教育長に報告した。吉田小学校6年生の古田渉留君(11)と、桔梗小学校4年生の宮本昂君(10)で、アイデアを満載したロボットを実際に動かしてみせた。
 2人は7月に市内で開催された吉田・広丘・高出・片丘公民館共催の関連ワークショップに参加した後、8月の小学生ロボコン2024の長野予選会に出場した。

 最優秀賞の古田君は、11月24日に東京都内での全国大会に出場し、特別賞で協賛企業のサイゲームス賞を獲得した。全国大会は小学生ロボコン大賞になった昨年に続き2回目。県外の出場者と組む3人のチーム戦で、自身はモーター4個を使う消しゴムのデザインのロボットで建築資材の発泡スチロールを歯車にした動力伝導装置を据え勝負した。古田君は「失敗してもそこからまた考えて新しいロボットができる」と喜びを語った。
 長野予選会で優秀賞だった宮本君は、14日に和歌山県で開かれた「第17回全日本小中学生ロボット選手権」に招待選手で出場し、小学生部門の「イノベーション大賞(近畿経済産業局長賞)」を受けた。モーター2個で車輪の1方向だけに回転力を伝達するクラッチ機構を採用、プラスチック段ボールやポテトチップスの紙包装で本体を作り、制御装置には卵の容器を使った。宮本君は「賞が取れてうれしい。アイデアを出したり身近にあるものを使ったりするのが楽しい」と語る。
 百瀬市長は「素晴らしい成績。技術を生かして社会課題を解決したり世の中に役立つ仕組みを作ったりしてくれたら」と今後に期待した。