政治・経済

筑北村開発公社が「しいたけ茶」開発中、特産化へ

村開発公社で開発を進めている「しいたけ茶」の商品パッケージ

 筑北村開発公社が、村産シイタケを原料とした「しいたけ茶」の開発を進めている。坂井地域を中心に広く生産され、公社も栽培・販売しているシイタケを活用し、来春の収穫分から原料として活用する計画だ。里山の恵みの特産化を目指す。

 乾燥させて粗めに粉砕したシイタケを塩や砂糖などで味付けした飲み物の素で、カップに入れてお湯で戻し独特の風味やうま味を楽しむほか、汁物や炊き込みご飯にも使えそうだ。安曇野市内の専門業者に加工を依頼し、手軽に購入できる1袋500円程度の価格帯での販売を想定する。
 公社は特産品開発の一環として、春・秋に収穫したシイタケを坂井の農産物直売施設・まんだらの庄などで販売している。だが生は販売時期が限られるため、長期保存でき通年で販売できる商品開発を企画した。今年の収穫分で砕き方や味付け具合を試験し、商品パッケージ案もほぼ固めた。
 村内の直売所のほか観光客が訪れる村温泉施設でも販売する考えだ。公社の吉池靖登事務局長は「新たな特産品として村産シイタケの生産拡大につながれば」と期待する。