パルコに期間限定店 スケボーブランド「ディアスポラ スケートボーズ」 松本出身・小林万里さんが出店

松本市出身の小林万里さん(35)が代表を務めるスケートボード(スケボー)のアパレルブランド「Diaspora skateboards(ディアスポラ スケートボーズ)」(東京都世田谷区)の期間限定の店が21日、松本パルコ4階(松本市中央1)にオープンした。「自分を育ててくれた場所」のパルコや近くの花時計公園を思い、スエットとキャップを制作し販売している。29日まで。
小林さんがデザインしたベージュや黒など落ち着いた色のパーカやパンツが並ぶ。特別制作のスエットとキャップのデザインは「松本のスケボーの聖地だった花時計公園」のシンボル「花時計」をイラスト化した。
小林さんは伊勢町の婦人服店ビエン(松本市中央1)が実家。松本県ケ丘高校に通っていた当時、ファッションやスケボーに興味を持ち、放課後は毎日パルコに寄り、同公園でスケボーをした。同公園は現在、スケボー禁止となっているが「街と共存していた。学校をドロップアウトした子の受け皿的な役割も果たした。またスケーターが公園に集まれる未来があれば」と願う。
ブランド名「ディアスポラ」はギリシャ語で「離散」を意味し、早稲田大学の学生時代、県出身の仲間と立ち上げた。今夏の松本ぼんぼんには「伊勢町を盛り上げたい」と、ビエンを営む会社・丸平の名前で東京の仲間らと連を結成し、優秀賞に輝いた。「伊勢町商店街振興組合がなくなり危機感を持つ。松本でも将来的にやっていけたら」と熱く語る。