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安曇野で早春賦高らかに 春らんまんの穂高でまつり

出演者と来場者が歌声を合わせた早春賦の大合唱

 安曇野に春を告げるイベント「第42回早春賦まつり」(実行委員会主催)が29日、安曇野市穂高の穂高川右岸にある早春賦歌碑の前で行われた。特別編成されたコーラスグループの合唱、市ふるさと観光大使でアルパ奏者の上松美香さんらによる演奏などがあり、最後は全員で早春賦を声高らかに歌った。

 残雪の北アルプスを背景に、野の花と清流のワサビ田が足元を彩る安曇野らしい景色の中で行われた。コーラスグループは穂高文化協会を中心に、市制施行20周年を記念して市内全域から集まった有志で編成された。上松さんら県内外の16人によるミニハープとアルパの演奏は華やかな衣装も目を引いた。
 早春賦は春を待つ安曇野の情景を表現した歌とされ、大正2(1913)年の発表から112年になる。中田光男実行委員長は「一世紀を超えて日本中で歌い継がれている早春賦は地域の宝になっている。末永く後世に残し、人と人の輪を広げていってほしい」と思いを語っていた。