数検3級 小4で合格 塩尻西小・越智君 中3レベル努力実る

塩尻市の塩尻西小学校5年生の越智彬文君(10)=大門二番町=が、4年生だった3月に受験した、公益財団法人・日本数学検定協会の実用数学技能検定試験(数検)の3級に合格した。中学3年生レベルの試験で、毎日こつこつと自主学習を積み重ねた成果が実った。
3級は昨年10月に初めて受験し、1次試験は通ったが2次試験は不合格だった。再挑戦した3月は20点数満点中17・5点で、見事合格。越智君は「難しい問題を頑張って解いた後の達成感がある」と話す。市教育委員会が実施した小学生の団体受験で3級を受けたのは越智君のみ。同検定協会は「小4で3級の受験と合格は珍しい」という。
5歳年上の兄が取り組む計算問題に興味を持ち、就学前に足し算・引き算や掛け算ができた。親の勧めで1年生で算数検定の8級から受験を始めた。年1、2回ずつ受験し、7級は満点合格だった。
兄のお下がりの問題集を使い、動画投稿サイト・ユーチューブの解説動画を見ながら各単元のドリル学習を進め、連立方程式や関数、空間図形など検定の過去問題にも取り組んだ。学習時間は1日10~20分で、エレクトーンの練習やゲームの時間も確保する。越智君は「5年生のうちに準2級(高校1年程度)に合格したい」と意気込む。高校数学を一緒に学ぶ仲間を求めている。