満開八重桜 華やぐ構内 松本歯科大で観桜会

塩尻市広丘郷原の松本歯科大学で29日、恒例の観桜会が開かれた。キャンパス内に立つ約1000本のうち、八重桜の各品種が華やかに咲く季節に毎年行っており、大勢の人たちでにぎわった。大学祭・松濤祭も行われた。
大学病院前では、並んで立つ楊貴妃、鬱金などの品種が満開になった。家族で訪れた同市大門一番町の竹原圭亮さん(34)は「天気もいいし、桜もきれいだし、花見ができるのがありがたい」と話した。
指揮の西本智実さん、ソプラノ歌手の山原さくらさん、イルミナートフィルハーモニーオーケストラによる「桜コンサート」、野点と箏演奏、飲食屋台の出店などの企画が行われた。医師らによる講演会、歯科・医科の相談受け付けなどを交えた病院イベントもあった。
松濤祭は、大学の軽音学部のバンドや学外からゲストとして招いたお笑い芸人らが登場するメインステージを、1年生の各クラスや部活動などの出店が盛り上げた。実行委員長の歯学部4年生・木ノ島旺さん(21)は「学生もお客さんも、全員に楽しんでもらいたい」と話していた。