マイナカード申請急増 健康保険証の新規発行終了が契機 市の窓口1時間待ちも

松本市役所のマイナンバーカードの申請や交付を受け付ける窓口が混雑している。2日に健康保険証の新規発行が終了し、マイナカードにひも付けされた「マイナ保険証」の運用が本格化されたこともあり、カード交付を申請する市民が増えている。電話相談も急増しており、市は「窓口が混み合うと長くお待たせする場合がある」として理解と協力を求めている。
市によると、市民のマイナカード保有数は約17万5000枚(11月末現在)で、人口における保有率は74・4%となっている。保有率は全国平均の76・3%を下回っている。
市民課のカードの申請などを受け付ける窓口に来場する市民は、10月は1日平均100人ほどだったが、11月は同131人、12月は同165人と急増している。電話相談は12月は10月に比べて4割近く増え、パンク状態という。カードの申請手続きには1人当たり20分ほどかかる。窓口は3カ所あるが手続きで埋まることもあり、待ち時間が1時間近くになる場合もある。
電話相談の内容は、暗証番号に関することやカードの紛失、保険証の設定方法などが多く、説明に1件あたり10~15分ほどの時間がかかっている。市民課は「暗証番号は市で確認できないので、確実に管理してほしい。マイナ保険証のひも付けはご自身で行うことにも理解を」と求めている。
紛失に関する問い合わせも市に多く寄せられているといい、市は「カードをなくした時にカード機能を止める場合や、カード全般に関しては、マイナンバー総合フリーダイヤル(電話0120・95・0178)に問い合わせて」と呼び掛けている。