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冬の木曽路走行安全に 「雪道情報マップ」発行続け20シーズン目

冬の木曽路や南信地方を車で走る際に注意が必要な場所を示した情報マップ

 冬の走行に注意が必要な箇所を地図上に示した「南信・木曽路 雪道情報マップ」の本年度版が完成した。国県道・高速道路の管理者や警察で組織する「南信・木曽地域における雪氷対策検討分科会」が内容を更新させながら毎冬発行して20シーズン目となる。木曽地域と県南部の道の駅やコンビニエンスストア、ガソリンスタンドなどに置き、無料で配布している。

 縦80センチ、横30センチほどの縦長の地図で、折り畳んで携帯できる。片面は、国道19号の木曽路や国道153号の善知鳥峠を含む県南部の道路地図で、路面の凍結や積雪で車がスリップしたり、立ち往生したりしそうな箇所やチェーン脱着場などを明示する。木曽路に関しては、南木曽町と木祖村・塩尻市境の鳥居峠周辺では標高差が600メートルほどあることを図示し「例年、木曽町以北でチェーン未装着によるスタック車両が多く見られる」と注意を促している。
 もう片面には、雪道を走る際に持っていたい道具や発進の仕方、ブレーキのかけ方といったアドバイスをイラスト入りで記す。通行止めなどの道路情報が入手できるウェブサイトやX(旧ツイッター)につながるQRコードも載せている。
 マップは、同分科会事務局の国土交通省飯田国道事務所(飯田市)のサイトでも閲覧できる。同事務所は「最新の気象情報や道路情報を収集し、スタックや大規模滞留の危険性がある場合には外出を控えてほしい」と呼び掛けている。