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一日税務署長に中学生 税についての作文国税庁長官賞 筑摩野中の相澤歩さん

署長室で模擬決裁をする相澤さん

 中学生の「税についての作文」で国税庁長官賞を受けた松本市の筑摩野中2年生・相澤歩さん(14)が11日、松本税務署(松本市城西2)で一日税務署長を務めた。自身の体験から世界にまで目を向けた「税の向こう側」と題した見事な作文で訓示し、職員らが感銘を受けていた。
 相澤さんは松本守幸署長から一日税務署長の委嘱状を受け、訓示として多くの職員の前で作文を読み上げた。父方の祖父母が暮らす鳥取県美朝町の温泉で「入湯税」を目にして調べた経験などから、「私は納税をする。税の向こう側の人々や街のために。そして、いつか還ってくる自分のために」と締めくくった。
 署内を巡視した後、署長室で模擬決裁を行い「職員が楽しそうに仕事をされていて、いいなと思った。これからも税を意識した生活をしたい」と語り、松本署長は「素晴らしい作文だった。世間の皆さまも税の知識と理解を深めてほしい」と願っていた。