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駅員手作り 顔出しパネル JR木曽福島駅 ペットボトルふた1900個

駅員手作りの顔出しパネルをPRする後藤駅長

 JR中央西線の木曽福島駅(木曽町福島)改札前に、特急しなのと木曽路の風景をデザインした、駅員手作りの顔出しパネルが飾られている。駅利用者のおもてなしを目的に、使用済みペットボトルのふた約1900個で絵柄を表現した大作になる。四季の移ろいやイベント開催に合わせてデザインを刷新しており、通勤・通学客や観光客らに好評だ。

 パネルは縦約2㍍、横約1㍍。さまざまな色のふたを碁盤の目のように張り付けて絵柄にしており、運転席の乗務員に顔をはめられる。背景は折々で変更し、最近では、JR東海主催イベント「さわやかウォーキング」が同駅発着で開かれたのに合わせ、開催日の日付と紅葉を描いた。現在は冠雪した御嶽山と空に舞う雪を表現している。
 平成30(2018)年、当時の駅長と、今も勤務する男性駅員が中心となって制作した。駅にあった廃木材を使い、ペットボトルのふたは同駅で回収したほか、地域の店舗からも提供を受けた。今では通学する学生が待ち時間に撮影したり、訪日外国人客の子供が楽しんだりと親しまれている。
 今夏赴任した後藤広之駅長(51)は、愛知県の金山駅、大府駅に続いて駅長就任3カ所目。都市圏の駅と比べ「木曽福島駅は利用する方々との距離が近い」とし、「顔出しパネルを通じて駅に親しみをもっていただければ」と話していた。