政治・経済

松本市の18歳以下医療費の窓口無料化 1月から 新受給者証の切り替え忘れずに

右が新しい受給者証。「自己負担額0円」と印字されている

 松本市が実施する18歳以下の医療費の窓口負担の無料化が、来年1月に始まる。12月末に新しい受給者証が対象の3万6000人に届く予定で、市は「来年1月からは現在の受給者証は使えなくなる。新しい受給者証に切り替えて」と呼び掛けている。

 新しい受給者証は現在と同じ水色で見た目は変わらないが、「入院」や「通院」「保険調剤」などについて、現在の受給者証で「1レセプトにつき上限500円」となっている部分が「自己負担額0円」と記されている。受診時に必ず必要で、来年1月以降に現在の受給者証を提示した場合は医療費無料のサービスが受けられない。自己負担して領収書をもらい、その後、市こども福祉課や各支所、出張所の窓口で精算することになる。
 18歳以下の医療費無料化は臥雲義尚市長の公約で、市は市議会6月定例会で関連費用を盛った一般会計補正予算が可決されて以降、できるだけ早い実施を目指してシステム改修や関係機関への周知を進めてきた。中信4市では初めての実施となり、無料化で市の負担が約2億3000万円増加する。
 市こども福祉課は「新しい受給者証が届いたら現在の受給者証は個人情報の取り扱いに注意して廃棄するか、市の窓口に持参してほしい」と話している。