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昇格プレーオフ必勝誓う 山雅が12月1日に福島と初戦

福島戦に向けてトレーニングする選手たち

 残り1枚のJ2切符を懸けて4チームがトーナメントで争う昇格プレーオフが12月1日に始まり、J3リーグ4位の松本山雅FCは同5位の福島ユナイテッドFCと対戦する。第1戦となる準決勝はサンプロアルウィン(松本市)で行う。望む結末にたどり着くまであと2勝。熱い後押しを背に確実に歩みを前に進めたい。

 布陣を3バックに変更したリーグのラスト5戦は白星を並べて締めくくった。5連勝中は12得点を挙げ、総失点は2。ボールを前進させる手段としてロングパスの比率が増したものの、強みのカウンターは精度が高まる印象で、好機を逃さない集中力も光る。一発勝負でプラスに働くであろう勢いを得て臨めることは大きい。
 福島との今季の戦績は1分け1敗。共に主導権を握られた戦いを強いられた。松本山雅は大関友翔や針谷岳晃らパスワークの軸となる中盤をボールから遠ざけて仕事をさせず、保持率で譲っても辛抱強くこらえられるかが鍵。相手は攻撃力を有する半面、守備にもろさもある。奪いどころを共有し、鋭い逆襲でゴールに迫りたい。
 流れを考慮してもスタメンに大きな変更はないだろう。それでも短期決戦に向かうに当たり、霜田正浩監督は競争が生む活力に期待しながら「いい状態の選手を使う」。さらなるラッキーボーイ的な存在が出てくるようだと、より弾みがつく。
 準決勝は午後2時キックオフ。延長戦はなく、同点で90分間を終えた場合、年間順位で決着がつく。松本山雅は引き分け以上で勝ち上がりが決まる。