塩尻市、市民の声を公式HPで紹介 本年度は100件超掲載 まちづくりに反映へ
塩尻市は本年度、市民から寄せられる意見や質問などを、市公式ホームページ(HP)に積極的に掲載して情報公開している。「市民の声」は昨年度は11件だったが、本年度はこれまでに新規掲載が100件を超えており内容を充実させている。
市民の声のHP掲載は、百瀬敬市長が10月に就任した令和4年度は2件で、本年度は今月21日時点で111件。HPに掲載しているのは、市長への手紙、電子メール、電話や窓口でのよくある問い合わせとそれらの回答だ。匿名や進行中案件を除き、個人情報は削除している。「子育て」「ライフイベント」「税金」など30ほどに再分類し見やすくした。「職員人事・採用」では、電話対応で名乗らず「一部フレンドリーな物言い」をする職員がいるとの指摘があり「接遇マナーの徹底を周知する」と回答した。
現市政に届く情報は、少なくない。市長への手紙は4年度が79件、5年度が98件、本年度が73件(21日現在)。市秘書広報課経由で届く電子メールが最も多く年間約900件に上る。市が「広報戦略」を策定した3年度は53件だった。市は本年度「広報広聴戦略」に改訂して、各担当課と調整して可能な限り細かく公開している。
25日の定例記者会見で百瀬市長は「市民が悩みや疑問を感じているか分かる」とし、「声に一つ一つ向き合って丁寧に答えていく、こつこつとした積み重ねが、より良いまちづくりにつながっていくと思うし、市民も市政に目が向く」と話した。