朝日村中央公民館整備に若者の声 ワークショップを開催

施設の老朽化や利用者の減少が課題となっている朝日村中央公民館と周辺の公共4施設の今後の在り方を村内の中学生・高校生が考えるワークショップ(WS、村教育委員会主催)が24日、中央公民館で開かれた。9月に始動した村民らによる公民館周辺施設の在り方検討委員会が、公民館を中心に各施設の機能を集約した新たな複合施設を整備する方向で話し合いを進めており、WSで集めた若い世代の声を検討に生かしていく。
中高生8人が施設周辺を歩いて回り、今の施設のいいところ、変えてほしいところをグループワークで出し合った。課題として、用事がないと入りにくい、誰が使えるか分かりにくい、暗いイメージなどが挙がった。
続いて複合施設を想定した「オープンひろば」を仮定して行きたくなるひろばに必要なこと、ひろばでやってみたいことなどのアイデアを出し合った。飲食してくつろげる場や勉強できるスペースを求める声が多く、梓川高校2年の大竹凛さん(17)は「小中学校で一緒で別々の高校に進学した友達と気軽に集まれる場所があるとうれしい」と話した。
松本県ケ丘高校1年の奥原ゆずきさん(15)は「今は施設で用事が終わったらすぐ帰るけど、もっと居心地がいい場所になれば家族連れや一度村を離れた人もまた来たいと思える」と意見を出し、子供を安全に遊ばせながら親同士が交流できる、クラフト作家を集めたイベントを開くといったさまざまなアイデアを描いた。
百瀬司郎教育長は「気軽さや安心感など若い世代が求める声を検討に生かしたい。これからも関心を持ち続けてほしい」と呼び掛けていた。