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塩尻・奈良井駅前の丸形ポスト 12年ぶりに化粧直し  ボランティアら塗り替え

奈良井駅前の丸形ポストを塗り直す人たち

 塩尻市奈良井のJR中央西線・奈良井駅前にある丸形郵便ポストが23日から24日にかけて塗り替えられた。風雨にさらされて傷んだ塗装を、全国で丸形ポストを修繕している人たちや近隣の郵便局関係者6人が、ボランティアで化粧直しした。

 連絡を取り合い、全国で修繕に当たっている写真家の庄司巧さん(60)=名古屋市=と、日本郵便社員の小沼隆行さん(57)=茨城県神栖市=が呼び掛けた。
 古い塗装をはがし、下地を塗った後で朱色に塗り直した。差し出し口の下にある「郵便」の文字やマークなどを白く塗って仕上げた。奈良井郵便局長を務めた堀田武さん(81)と現局長の湯浅章博さん(54)、贄川郵便局長を務めた小澤凖一さん(82)、現局長の小澤文秀さん(51)も作業に加わった。
 庄司さんと小沼さんは12年前にも塗り直しに携わった。庄司さんは「どうなっているだろうかと思っていた」と話す。
 ポストは25年ほど前、宿場町に似合うものとして飯田市から移された。堀田さんは「宿場町の顔になっている。きれいにしてくれ、感謝している」と喜んだ。外国からの旅行者が増えており、湯浅さんは「丸形ポストに手紙を投かんする姿を記念撮影する人もいる」と話していた。