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詩人・谷川俊太郎さんの功績しのぶ 図書館などに追悼コーナー

谷川さんの詩集や関連書籍を並べた松本市中央図書館の特設コーナー

 日本の現代詩を代表する詩人・谷川俊太郎さんが13日に92歳で亡くなったのを受け、中信地域の図書館などが、著書や関連書籍をまとめて紹介する特設コーナーを設けている。信州に何度も足を運び、詩の魅力を伝え続けた谷川さんの功績をしのび、多くの人が改めて作品を味わっている。

 松本市中央図書館(蟻ケ崎2)は死去が報じられた翌朝の20日、新刊本コーナーの一角の最も目立つ棚を特設コーナーに変えて、閉架本を含む57冊を並べた。詩集だけでなく対談集や、谷川さん訳のスヌーピーの漫画『ピーナッツ全集』もあり、幅広い活躍がしのべる。
 司書の降籏さやさん(24)は「普段から谷川さんの作品は動きがあったが、亡くなったのを受けて借りる方が増えている。この機会に改めて関心を持っていただけたら」と話していた。