政治・経済

山形・本庄村長が引退の意向 来年2月に村長選、新人に動きも

 山形村の本庄利昭村長(73)=上大池=が、任期満了に伴う来年2月11日告示、16日投開票の村長選挙に立候補せず、2期目の今期限りで引退する意向を固めたことが24日、分かった。同日、村内で開かれた後援会の会合で役員に意向を伝え、26日に予定される村議会全員協議会で正式に表明する見通しだ。村長選を巡ってはこれまで表立った動きがなかったが、告示まで3カ月を切って立候補を目指す新人の動きが出始めている。

 本庄村長は取材に対し引退の理由を「体力、気力の面で次の4年間を走り切る自信がない。デジタル化など大きな時代の変化もあり、次の世代に村を任せたい」とした。進退の明言を避けてきたが、後援会役員には8月に引退を考えていることを伝えた。後援会は3期目への出馬要請を重ねてきたが本庄村長は固辞。24日に行った要請も固辞し、倉科喜和後援会長は「告示まで期間が迫っている。致し方ない」と話す。
 本庄村長は村出身で塩尻高校、法政大学卒業後、村職員になり議会事務局長、教育長などを務めた。新人同士が争った平成25(2013)年の村長選に初出馬し落選。2度目の挑戦となった29年に現職を破って初当選し、令和3年の前回選は無投票で再選を決めた。