英語弁論で全国切符 鉢盛中3年の清沢実紀さん
組合立鉢盛中学校3年の清沢実紀さん(14)=山形村下竹田=が27~29日に東京都で開かれる「高円宮杯第76回全日本中学校英語弁論大会」(読売新聞社、日本学生協会基金主催)の全国大会に出場する。ビール醸造家として働く父・哲也さん(53)から学んだ夢の大切さやこれからの自分の人生で大事にしたいことをスピーチにまとめ、10月の県予選会で2位に入賞した。毎日練習を重ねて英語力や表現を磨き「自信を持って伝えたいことを伝えられるように頑張りたい」と全国に向け意気込んでいる。
中学生向けスピーチコンテストでは国内最高レベルの大会で、清沢さんは県大会からブラッシュアップした内容を5分以内で披露する。スピーチでは、人を笑顔にする夢を抱き、脚本家を目指して米国留学をしていた父が、有名な醸造家のロブ・ロブレグリオ氏と偶然出会い「醸造の達人」となった歩みを紹介。父の人生から自分の生活を振り返り、登校中にごみ袋を運んでいた高齢の男性をサポートして感謝された経験を交え「私も人々の笑顔を作るような夢を見つけたい」と主張する。
清沢さんは両親が米国に留学していたことや、海外で暮らす親戚がいることから日本語以外の言語が身近で、小学生の時から毎朝英語のラジオを聞く習慣がある。英語の上達を目標に初挑戦したコンテストで全国出場をかなえた。語学の勉強について「コミュニケーションを取れる人が広がり、多様な考えも理解できる」と面白さを話している。
全国大会には県内から3人が出場。27日、28日に151人が全国4ブロックごと競う決勝予選大会があり、選抜された27人が29日の決勝大会に進む。