2024.11.23 みすず野
きょうは勤労感謝の日。県民手帳に載る国民の祝日の説明に「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝し合う」とある。滞りなく日常を過ごせているのは、さまざまな仕事に就く人が、任務をこなしてくれているから。改めて心の中で「ありがとう」とつぶやく◆児童書『今日は何の日?366』(PHP)に勤労感謝の日は第2次世界大戦が終わるまで「新嘗祭」という祭日だったと載る。その年に取れた穀物の恵みを味わい、神様に感謝する日。新嘗祭の始まりは、はっきりと分かっていないが、大化の改新で知られる中大兄皇子(後の天智天皇)の母、皇極天皇のときに行われたといわれているそうだ。戦国時代に中断された時期もあったが、伝統は今でも続き、宮中では11月23日夕方から24日の明け方まで新嘗祭が行われている◆筆者の住む松本市の町会の神社でも毎年この日に新嘗祭が営まれる。生まれ育った場所だが、恥ずかしながら町会の神社関係の役員をするまで行われていることを知らなかった。参加してみると、厳かな雰囲気がすがすがしかった◆今年最後の祝日。感謝の気持ちを持って充実した1日にしたい。