アルピコHD東証スタンダード市場に上場へ 12月25日 成長資金を調達
アルピコホールディングス(HD、松本市井川城2、佐藤裕一社長)は21日、東京証券取引所スタンダード市場への新規上場が承認されたと発表した。上場日は12月25日を予定する。旧アルピコグループの私的整理に伴う再建以来、信用力向上などのため10年以上にわたり掲げてきた目標が達成される。
上場に伴い、新規で1100万株を発行し、142万8500株の売り出しなどを実施する。価格の決定は12月16日。新規株式発行により約20億円の資金調達を見込み、いずれも傘下のデリシアによる長野市でのスーパー新規出店、アルピコ交通によるバス車両取得などに充てられる。
アルピコHDは、旧アルピコグループから経営を引き継ぐ形で平成20(2008)年5月に設立された。流通、運輸、観光などの事業を展開する子会社10社の経営管理・指導を行っている。
アルピコHDは「長年上場を目指してきたところ、ようやく最初のステップとなる。知名度向上による人材確保や資金調達の多様化が図られれば」としている。