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安曇野市豊科・新春あめ市へ準備着々 福俵や巾着製作

大俵の芯を作る新田区の関係者(写真上)と 御柱に飾る巾着を手縫いする成相区の女性たち(写真下)

 安曇野市豊科の新田、成相両区で、来年1月の豊科あめ市の準備が着々と進んでいる。16日から17日にかけては関係者が集まって「福俵曳き」に使う大小の福俵や、「御柱立て」の御柱に飾り付ける巾着の製作をそれぞれ集中的に行っている。

 新田神社では16日、幅70センチ、直径40センチ、重さ60~70キロの大俵を男衆13人で作った。芯の製作には約70束もの稲わらを使い、街中で曳き回す際に緩まないように皆で力を合わせて固く締め上げながら、円柱の形に整えた。
 成相コミュニティセンターでは福俵に加え、約20人の女性が巾着を製作した。寄付された着物などの生地を赤い糸で丁寧に手縫いし、5円玉をくくりつけた。来月にもみ殻を詰めて完成させた後、御柱立て当日に、福俵や「柳花」とともに54個を御柱に飾り付けてセンター隣に立てる。
 両区の福俵曳きは来年1月13日、御柱立ては新田が同4日、成相が同5日に行われる。それぞれ担い手の確保が課題だといい、新田区の藤倉栄二区長は「ぜひ福俵が自宅近くを通ったら沿道に出て盛り上げてほしい」、成相区巾着部の河合富子部長は「巾着作りには誰が参加してもいい。人の輪を大事に、仲間を増やしていきたい」と話していた。