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干し柿ずらり 生坂村で生産最盛期  記録的な暑さの影響も

年末年始の需要に向けてずらりとつるされた干し柿

 生坂村草尾区で、特産の干し柿づくりが最盛期を迎えた。地元の草尾柿組合がこの時季に生産しており、ビニールハウス内につるし干しされた渋柿がずらりと並び、柿すだれになっている。
 例年、村内約80アールで栽培している平核無柿と蜂屋柿を加工して生産している。今年は夏~秋が記録的な暑さとなって干すための適度な寒さの到来が遅れ、多くの柿が熟し切ってしまい松川村産を仕入れて補った。作業場では組合員が専用の機械で皮をむき、風通しをよくしたハウス内に次々とつるしていた。
 村内の道の駅いくさかの郷やJA松本ハイランドのファーマーズガーデンなどで販売するほか、通販やふるさと納税の返礼品にもする。12月下旬の出荷を見込んでおり、年末年始の需要には間に合いそうだ。竹内勇組合長は「おいしい干し柿づくりには近くを流れる犀川の川霧が欠かせない」とし「例年、県外からも注文が来てありがたい。楽しみにしてほしい」と話していた。