麻績の園児が防火呼び掛け ちびっこ消防団発足

秋の全国火災予防運動(9~15日)に合わせて8日、麻績村で保育園児による「ちびっこ消防団」の発足式が行われ、麻績保育園の年長・年中児28人が、村と村消防団から団員に任命された。法被と制帽を身に着けた園児たちは、村内の商店や事業所約10カ所を訪ねて手作りの火災予防カレンダーを配布し、火の用心の大切さを元気よく伝えた。
村地域交流センター前駐車場で式を開き、塚原勝幸村長、村消防団の小山芳道団長が代表園児にちびっこ消防団の団旗、まといを手渡した。園児たちは園の避難訓練で歌っている「ひなんくんれんのうた」を披露し「火遊びしません!火の用心!」と宣誓した。
小山団長は「火はご飯を作ったり寒いときに暖まったりできる便利で大切なもの。でも、火遊びや間違った使い方をすると火が暴れて家や山だって燃やしてしまう」と火のありがたみと怖さを伝え「皆さんは絶対火遊びをしないでください」と呼び掛けた。塚原村長は「冬に向け火や暖房を使う機会が増える。みんなの元気な呼び掛けで火災予防の大切さを広めて」と願った。
カレンダーを配布した後は、A・コープおみ店で松本広域消防局麻績消防署の署員らと火災予防の啓発活動を行った。年中の吉池千慧ちゃん(5)は「楽しかった」と笑顔を見せ、臼井悠真ちゃん(5)は「法被がかっこいい」と満足げだった。ちびっこ消防団は村で恒例の活動となり、本年度で14期目。