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村井駅周辺の道路整備急務 駅前通りの渋滞、狭あい区間も

村井駅周辺の道路整備の現況を確認した勉強会

 松本市の村井町商工親和会(上島昌会長)は10月30日、村井町第一公民館で、村井駅周辺のまちづくりに関する勉強会を開いた。県松本建設事務所や市の担当者から説明を聞き、駅が新しくなったものの周辺の道路環境が貧弱なままになっていることについて、問題意識を共有した。

 松本建設事務所の太田茂登所長、市の太田克彦建設部長と両組織の関係各課長らが出席し、親和会の関係者約20人が参加した。
 JR篠ノ井線の村井駅の新駅舎は10月26日に利用が始まり、新たに東西自由通路ができて西口が開設されるなど利便性が大幅に向上した。それに伴って市は令和8年度末の完成を目指して東西アクセス道路などの周辺整備を進めている。
 一方、東口の駅前通りの県道は国道19号村井交差点に右折レーンがなく、朝夕に渋滞が発生している。地元の芳川地区町会連合会は平成27(2015)年から右折レーンの設置を要望しているが、松本建設事務所は「国道の拡幅と合わせて行わないと2度の工事が必要になる」とし、着手のめどが立っていない現状を説明した。
 参加者からは「塩尻市内は国道の4車線化が進んでいるのに、なぜ松本市内は一向に進まないのか。これでは右折レーンがいつできるかわからない」といら立ちの声が上がった。駅北側の踏切から東口に至る県道の狭い区間の拡幅なども要望されており、太田所長は「地元の理解が必要になる」と協力を求めた。
 村井駅周辺では国道の東側エリアで大規模な宅地開発もあり、今後さらに発展する可能性がある。駅の利用者も増えることが予想されるが、交通安全の面からも道路環境の整備が急務だ。上島会長は「空き家問題も深刻。今後も勉強会を重ね、駅を中心とした住みやすい町づくりを考えていきたい」と話している。